2010年03月31日

28県議会…外国人参政権反対、大阪市会も意見書提案へ(産経新聞)

 大阪市議会最大会派、自民党市議団(32人)は23日、政府・与党が検討している永住外国人への地方参政権(選挙権)付与法案に反対する意見書案を定例会閉会日の25日に提案する方針を固めた。自民だけで過半数に達しておらず、可決されるかは不透明だ。

 意見書案では参政権付与について「憲法上問題がある」と主張。「参政権を取得するためには国籍法に定める帰化によるべきだ」としている。

 大阪市議会は定数89(欠員1)。自民は公明(20人)と文面を調整しているが、公明は参政権付与に賛成の立場で合意は難しいとの見方もある。民主(20人)の保守系市議から造反者が出たとしても過半数の確保は困難な情勢だ。自民幹部は「他会派と調整がうまくいかなくても否決覚悟で提出する」と話す。

 同市議会では平成7年、自民を除く公明、共産など各派の賛成多数で外国人への参政権付与を求める意見書が可決されている。

 参政権をめぐっては、決議などで反対の意思表示をした都道府県議会は28県に上る。政令市では新潟市議会が2月25日、浜松市議会が同26日に反対の意見書を可決。8年に賛成の意見書を可決した静岡市議会も今月24日に慎重な対応を求める意見書を提案、可決される公算が大きい。

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2010年03月30日

<福知山線脱線事故>遺族らJR西に一律賠償金を要求へ(毎日新聞)

 JR福知山線脱線事故(05年4月)の遺族でつくる「賠償交渉の会」は27日、兵庫県伊丹市で、JR西日本と集団交渉を行い、逸失利益や慰謝料とは別に、亡くなった家族の「命の代償」として一律額の賠償金を要求する考えを示した。さらにJR西日本の安全対策を監視する第三者機関の設置も求めた。交渉には約30遺族が参加。遺族側の要望に、佐々木隆之社長が「持ち帰って真剣に検討したい」と述べたという。

 交渉後の会見で、同会の浅野弥三一さん(68)=同県宝塚市=は「JRは事故の加害者として責任の重大さに見合った賠償をすべきだ。家族の命を加害企業が勝手に査定するのは絶対に許せない」と訴えた。安全監視の第三者機関には有識者だけでなく、被害者も入れるよう求めていく。

 同会は08年5月に設立され、JR側との交渉は3度目。前回の09年1月までは事故の責任を明らかにするよう要望していた。その後、8月に山崎正夫前社長が「責任は歴代の経営陣にある」と認めたため、今回が初の本格的な賠償交渉となった。【衛藤達生、大沢瑞季】

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2010年03月29日

上げ馬神事は「動物虐待」? 急坂登らせ、腹たたく行為論争(産経新聞)

 ■三重の文化財 愛護団体が刑事告発

 急な坂を馬に登らせて農作物の作柄を占う三重県の無形民俗文化財、多度大社(桑名市)と猪名部神社(東員町)の伝統行事「上げ馬神事」で、馬の腹をたたく行為が「動物虐待」にあたるとして動物愛護団体が刑事告発し、文化財指定見直しの議論が持ち上がる事態に発展している。坂の傾斜を緩和するなどしたものの、地元からは「勇壮さにかける」「スペインの闘牛は動物虐待ではないのか」など反論も続出。伝統か動物愛護か−。鎌倉時代以来続く神事の行方が注目される。

 上げ馬神事は、馬に気合を入れ高さ約2メートルの急斜面を登らせ、その成否で豊凶などを占う神事。多度大社では昭和53年、猪名部神社では平成14年に無形民俗文化財に指定され、関西や中部圏から多くの観光客が訪れている。

 しかし、馬を興奮させるために棒などでたたく行為に対し、動物愛護団体が改善や文化財指定の見直しを県に要望。県文化財保護審議会が4月3、4両日に猪名部神社、5月4、5両日に多度大社で行われる神事を視察することになった。

 さらに、多度大社の神事に対し、「動物との共生を考える連絡会」(東京都江戸川区)などが昨年12月、被疑者不詳で動物愛護管理法違反罪で桑名署に刑事告発する事態に及んでいる。

 これらの動きに、多度大社の地元自治会の石川功会長は「今の情勢にあった対応をしなければならない」と話す。一方、ある住民は「坂を低くして馬がぽんぽん飛べるようになれば、醍醐味(だいごみ)が失われる」などと話し、神事の変更に難色を示す声も少なくない。

 猪名部神社の地元自治会幹部は「改善を続け、今は馬をたたいていない」と現地調査そのものに反発。ただし、今春の神事では「『伝統と違う』などと反論が出るかもしれないが、馬に負担をかけないようにする」とし、坂の傾斜をゆるやかにした。

 県文化財保護審議会の植木行宣委員(元京都学園大教授)は「地域で伝えていくのが無形民俗文化財。馬の扱いにたけた人を外部から招けば、文化財としての価値がなくなる可能性もある」と解決の難しさを指摘した。

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